ワールド尺八フェスティバル2018・ロンドン
今回、ワールド尺八フェスティバルは初めてヨーロッパで開催され、世界中のトップパフォーマーによる様々な講習やコンサートが企画されています。
ワールド尺八フェスティバル2018・ロンドン
ロンドンのワールド・尺八・フェスティバル2018は、様々なコンサート、ワークショップ、マスタークラス、講演会、展示会、勉強会、インフォーマルな集まりや会合で構成されます。一般の方どなたでも参加できます。
ワールド尺八フェスティバルは第7回目を迎え、ヨーロッパで初めての開催となります。
ヨーロッパ各地で展開する尺八の様々な流派、スタイル、アプローチを大々的に表現されています。この一大イベントによりヨーロッパが、尺八音楽の確立された領域になったことを宣言し、祝福しあいたいと思います。
日本の尺八トッププレーヤー40名(お箏と三味線トッププレーヤー)を含む)と世界各地からは40名の尺八トッププレーヤーを招待し、ロンドンの2018年のフェスティバルは比類ない経験になるでしょう。
このフェスティバルでは、ガラ・オープニング・コンサート(7月31日)、4つのメイン・イブニング・コンサート、そしてさらに昼間の12回のコンサートが予定されています。 さらに、「オープンマイク」スロットと非公式セッションでのパフォーマンスの機会があります。
尺八の主要な流派のパーフォーマンスは、様々なスタイルと流派の幅広い見解を示すために表され、琴古流、都山流、国際尺八研修館、明暗尺八の数スタイルと箏、三味線は生田流、山田流と宮城会を含む様々な系統を聞くことができます。尺八の古典本曲、三曲、新曲、現代曲が演奏され、といくつかの新しい作品が初演されます。以前の国際フェスティバルでは聞くことができなかった民謡のジャンルやあまり触れることができない地方である明暗尺八のスタイルも出演します。
ロンドンのWSF2018は、世界的に有名なロンドン大学、ゴールドスミスの音楽部門のアジア音楽ユニット(AsMU)と提携して主催されます。
ゴールドスミスでおこなわれるワールド・尺八・フェスティバルに先立ち、ロンドン大学SOASで2018年7月30日に尺八シンポジウムが開催されます。
SOASは、ヨーロッパで、アジア・アフリカ・中東の研究に特化したトップクラスの大学であり、尺八のシンポジウムに最適な場所です。 プログラム委員会は、尺八のあらゆる側面に携わるすべての学者を招きます。民族音楽学、人類学、宗教研究、美術史、歴史、日本研究、音響学の研究などが含まれます。
シンポジウムはWSF2018と別のイベント扱いとなります、シンポジウムの詳細はシンポジウムのページをご覧ください。シンポジウムの参加登録については、 ‘チケット のページをご覧ください。
ゴールドスミスワールド・尺八・フェスティバル2018年のさまざまな活動は、大きく分けて5つのテーマに分けられます。
1. 過去の偉大なソロ曲
様々の流派の尺八本曲
現在演奏された本曲は、江戸時代の虚無僧によって宗教的な修行の一環として、吹かれた曲です。 現在知られている本曲のレパートリーは450曲程ですが標準レパートリーとして頻繁に演奏される曲は150曲ぐらいと言われています。 このテーマでは、フェスティバルで出席される様々の流派の本曲を探求します。琴古流、国際尺八研修館以外錦風流、九州系、神如道系など、他にあまり知られていないものもあります。 過去の偉大なソロ曲テーマは、講義、ディスカッション、マスタークラス、ワークショップ、コンサートを通じて、多様性を持つ本曲のクリエイティビティを探求します。
2. 尺八の新曲
尺八と他の楽器とのアンサンブルによる伝統曲
普化宗が廃止され、尺八が誰でもが吹ける楽器になったとき、虚無僧他尺八の演奏家は三曲など他分野の伝統音楽に参入して生活を始めました。以前ソロで使われ演奏されていた尺八の構造は変化した以外にも三曲合奏も変化しました。それまでは箏、三味線と胡弓で合奏してきたアンサンブルが箏、三味線と尺八に変わりました。尺八は歌の伴奏として民謡分野にも入ました。現在、尺八人口が一番多いジャンルは民謡ですので、尺八にとって大事なジャンル民謡が今回初めてワールド尺八フェスティバルで展開されます。アンサンブルは尺八にとって普化宗の廃止以来、尺八の生存に非常に重要でした。ワールド尺八フェスティバル・ロンドンでは、アンサンブルの最も優れた演奏家から多くを学ぶ機会と聴く機会を得ることと確信します。
3. 不朽の名曲
明治時代から1960年代までの音楽の発展
明治初期に、尺八奏者たちは、普化宗が廃止され新しい自由の可能性を模索し始めた。都山流や上田流などの新しい流派が創出され、多くのアマチュア尺八プレーヤーが興味を持ち、尺八を始め、新しい作曲が為されれました。 1920年代には、新日本音楽や新日本音楽運動の台頭が見られました。この動きの代表者である宮城道雄(1894-1956)と本居長世(1885-1945)は、日本と西洋の両方の音楽の知識を持ちその二つの音楽文化から新しい音楽のジャンルを展開しました。宮城は、尺八がフルートとピアノソナタのようにメインのメロディーラインを持つ尺八と箏のための「春の海」を作曲しました。この新しいスタイルは、尺八音楽の可能性を広げ、吉田晴風、中尾都山、上田芳憧、酒井竹保などの熟練した演奏家が作曲家と協力して新しくてエキサイティングなトレンドを作り出しました。展示会、マスタークラス、ワークショップ、講演会、コンサートを通じて、この時代の音楽を探求します。
4. 尺八の新境地
新たな可能性に向けて、1960年から現在に至る
1960年代には、尺八は日本の伝統的音楽のための作曲に於いて、新しい重要な役目を果たしました。 それは1962年に三木稔が作曲された尺八トリオのため「ソネット」で始まったと言えるだろう。諸井誠は1964年に「竹籟五章」を作曲し、尺八がどんなに前衛的な音楽に可能性を持つかを世界が目覚めることとなる。続けて武満徹が1967年に尺八と琵琶のため「エクリップス」と1967年の尺八、琵琶とオーケストラのための「ノベンバー•ステップ」を作曲した。 諸井と武満の作品は新しい尺八音楽の象徴的な作品となった。1964年には、初めて流派を超えたアンサンブル「尺八三本会」(横山勝也、青木鈴慕、山本邦山)の結成と活躍は尺八三重奏が新しく活力のある音楽のジャンルとして観客に紹介されたことを象徴している。それ以来、尺八は日本人作曲家や外国人作曲家に人気のある楽器なりました。この斬新な音楽のテーマは、尺八の中でも最も優れた奏者の演奏でマスタークラス、ワークショップ、講演会、コンサートなどを通じて探究されます。
5. 尺八とは
尺八の製作過程、手入れ、尺八の形の多様性
尺八は、さまざまな変化を遂げてきた楽器であり、雅楽尺八、一節切、三節切、普化尺八など様々な楽器が存在する。 また、日本では南北に長く地域差があり、地方の気候や土壌の影響を受けて育った竹が、尺八の音色や曲に地域差をもちます。 展示会、映画、ハンズオン修理ワークショップ、コンサートを通じて、歴史、地域の多様性、尺八の構造・仕組み・作り方を探求します。
ここではフェスティバルの中に楽しく教育的、情報的なテーマであり、我々が愛している尺八を探求することができます。
準備はできましたか?/レディ・ツ・ゴー?
Please see the ワールド・尺八・フェスティバルのエキサイティングなパフォーマンスの詳細なリストについては、「コンサート」のページをご覧ください。
会場別スケジュール と テーマ別スケジュール ページには、ロンドンのワールド・尺八・フェスティバルで行われている様々な「コンサート」、「マスタークラス」、「ワークショップ」、「レクチャー」、その他の活動に関する詳細情報も掲載されています。 ご覧になって、お気に入りのイベントを選んでワールド・尺八・フェスティバルでパーソナル・プログラムを作成することができます。
初心者のためにはワールド・尺八・フェスティバルで毎日初心者用のクラスがあることにご注意ください。 ワールド・尺八・フェスティバルは尺八を始めるのに最適な機会です。
ロンドンのワールド・尺八・フェスティバルは、手に入れるのが難しい尺八CD、新しい楽器やその他の商品を購入することができ、買い取る絶好の機会であります。 多数の売り手のお店が並ぶ場所もあります。 そこでは、ロンドンのワールド・尺八・フェスティバルのオフィシアルTシャツを手に入れることもできます!
ご参加をご希望な方は チケット のページに行き、ロンドンのワールド・尺八・フェスティバルに来てください。
ロンドンで会いましょう!
INFORMATION FOR DOWNLOAD
Download our e-Leaflet for overviews of concerts and passes at WSF2018 (PDF) here.