WSFの歴史
美星町 1994, ボルダー 1998, 東京 2002, ニューヨーク2004, シドニー 2008, 京都 2012, ロンドン 2018
約四年ごとに世界各地で開催されているワールド尺八フェスティバル (WSF)は、世界中の尺八愛好家の為の四日間に渡る音楽祭です。
横山勝也(1934 – 2010) によって開催された第一回ワールド尺八フェスティバルは、1994年に日本の岡山県美星町で行われました。それに続きワールド尺八フェスティバルは1998年にアメリカのボルダーで行われ、2002年に東京、2004年にニューヨーク、2008年にシドニー、そして2012年に京都で行われました。
1994年に始まった伝統を継続し、ロンドンで開催されるWSF2018は、世界中のプロやアマチュアの演奏者、研究者、愛好家を招き、コンサートやマスタークラス、ワークショップなどを主な活動とし、尺八を中心とした国際的音楽大会に通じる場が設けられます。
創業以来、この音楽祭では様々な経歴、スタイル、そして流派を持った一流の尺八、箏、三味線の演奏者達が集まり共演するという、稀な機会を提供しています。日本の伝統的な芸術の中で良く見られる歴史的断片の開拓と超越は、新しいコンセプトとして横山先生の国際的ないし、流派をこえた フェスティバル創設の主な動機の一つにもなっています。尺八を愛する者は皆集い、その熱意と献身を分かち合うべきであり、多様性は障壁とみなすのではなく、重んじるべきだという考えです。
このようにして、WSFは世界の中心的な奏者の演奏を聴き、学ぶ場を設け、新たな奏者を温かく迎え入れ、刻々と拡大と変化を遂げるWSFを以って、現代における楽器の発展とその演奏慣習の探究に取りかかり、尺八を真の“国際的楽器”に出来るよう取り組んでいます。
良き音楽家は常に他の演奏者、できれば自分よりも上手な演奏者、を聴き、観察しています。WSFのイベントでは唯一、一度に多くのハイクオリティーなライブ演奏を楽しめる機会があります。そして、ワークショップも行われます。
もっと尺八を上手になろうとするためには、ロンドンで開催されるWSF2018に参加する以上に良い方法はないと信じています。
“
多様なテーマのワークショップは尺八愛好者の心を掴み、貴重な年代物の尺八の展示は多くの人を幻想的な古代へと導いくものとなりました。”