アン・ノーマン

モーニングトン, オーストラリア

アン・ノーマンさんは尺八演奏家であり、即興演奏家、作曲家でもあります。最近は自作の環境詩を用いて、話し言葉と歌言葉を交えたリサイタルも行っています。アンさんはプロの独奏家として、そしてオペラ歌手や弦楽四重奏団、ジャズアーティスト、コメディアン等のあらゆるアーティストとの共演をしながら、20年以上も活躍してきました。

アンさんは日本の伝統、現代音楽、ヨーロッパとオーストラリアの芸術音楽を演奏し、文化遺産とされている様々な音楽家と自由形式の即興演奏を享楽してきました。21絃箏演奏家の藤川泉さんとのリサイタルを開き、ハープ演奏者のペーター・ハーゲンさんとバロック様式の曲目の演奏、そしてビザンチン音楽の影響を受けた作品をニック・ツィアヴぁス(TSIAVOS)さんと伴に制作しました。アンさんはビートボクサーの松本レオさん、そしてディジュリドゥ演奏者のサンシさんとも共同のミュージックCDをリリースしました。最近は、バイオリニストのエミリー・シェパードさんと、森や洞窟の中で、自然の世界を映し出すニューミュージックの作曲に取り組んでいます。彼女は、オーストラリア、日本、アメリカそしてヨーロッパで活躍し、オーストラリアと日本の様々な室内音楽作品のプレミアショーを開いてきました。

アンさんは、神戸の中村心瞳師範と、大阪の田島隆師範に数年間師事した後、1990年に日本の文部省から尺八演奏を習得するための奨学金を得て、東京芸術大学で山口五郎に師事しました。彼女はメルボルン大学では、フルートの音楽学士、モナッシュ大学では、音楽民俗学の修士号も取得しました。

この三年間、アンさんはアーエムランドのソングマンさんとの共同活動、そしてダーウィンのアンダーグラウンドフェスティバル、「トンネルナンバーファイブ」の芸術監督をして来ました。トンネルが奏でる響きに応えるように即興演奏をすることを特徴とし、様々なミュージシャンが参加します。アンさんは、音楽家、且つ談話家として上演したこともありました。『ノンチャラント ボムバシ-ティー(Nonchalant Bombasi-tea)』、や『アン アフタヌーン アブサーディ- ティ An AfternoonAbsurdi-tea』チベット、インドそして中国からのミュージシャン9人の協力を得て、OZ ASIAフェスティバルで演奏しました。アンさんは、彼女自身のCD、そして他のアーティストのアルバムや映画のサウンドトラックなども多数制作して来ました。