宮崎みえこ
パリ, フランス
東京都出身。9歳で箏を始める。東京芸術大学音楽学部邦楽科に入学、生田流筝曲を専攻。在学中に皇居内桃華楽堂の御前演奏に抜擢される。2000年、2003年に国際交流基金の派遣演奏家としてヨーロッパ、アメリカで公演,アイスランドでは日本大使館会館記念式典の音楽を受け持った。芸大卒業と共に作曲家としても活動を開始、NHK教育TVの人気番組にのちにスタンダードとなった数々の楽曲を提供する。
尺八奏者の藤原道山氏とのデュオ<イーストカレント>で、次々と邦楽器のための楽曲を発表、2003年に作曲した「潮流」が邦楽ジャーナルのアンケート<筝曲ベスト30>に選ばれ、日本コロンビアのオムニバスアルバムに収録された。
2005年にフランスに拠点を移し、以降ヨーロッパを中心に活動を続ける。渡仏直後に結成した自作曲のためのユニット<トリオみやざき>(箏、アコーディオン、バイオリン)でCD<SAI-KO 彩鼓>を発表(daqui/Harmonia Mundi)、フランスの音楽誌の推薦アルバムに選定される。ジャズギタリストの巨匠、グエン・リーとのトリオ<西遊記>(ACT)を結成、世界各国で公演。コルシカ伝統歌謡のグループ<Voce Ventu>とのコラボレーションでは、フランスと日本で行われたCD製作の模様がドキュメンタリー化された。2010年、故カルロッタ・イケダ主催の舞踏カンパニー<ARIADOE>の創作バレエ「Chez Ikkyu」のための音楽を製作、舞台でも共演する。2014年、フェスティバル<Violon sur le sabre>で自作曲「八月」をオーケストラと共演、4万人の観客を魅了した。2015年、サックス奏者、フランク・ヴォルフ氏とのデュオで<パリ・ジャズ・フェスティバル>に出演する。
歌番組<The Voice>、生演奏とトークの<La boite à musique>などのフランスの人気TV番組にも出演、箏の魅力を多くの人々に伝えている。
2016年、ベーシストのミッシェル・ベニタ氏のユニットに参加し、ECMレーベルのマンフレッド・アイシャー氏による音楽監修でアルバム「River Silver」がリリースされた。
2017年、クァルテット・ドビュッシーの要請を受けて作曲した、弦楽四重奏と箏のための作品が、ボルドー国際コンクール優勝者の新鋭、アキロン・カルテットとの共演で初演され、観客、列席の音楽家たちの熱烈な支持を得た。